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くさび式足場vs単管足場|静岡県の現場に最適な足場工事の選び方を専門家が解説

静岡県浜松市中央区を拠点とする有限会社小山組では、1970年創業以来50年以上にわたり、鉄道足場を中心とした特殊足場工事を手がけてまいりました。静岡県内の様々な現場で培った豊富な経験から、現場に最適な足場選定の重要性を熟知しています。
鉄道足場 
建設現場において足場工事は作業の安全性と効率性を左右する重要な要素です。特に静岡県内の多様な地形や気候条件下では、現場の特性に応じた適切な足場選択が欠かせません。本記事では、主要な足場工法である「くさび式足場」と「単管足場」について、それぞれの特徴やメリット・デメリット、適用場面を専門的な視点から詳しく解説します。
 

 

くさび式足場と単管足場の基本構造

足場工事において適切な工法選択を行うためには、まず各工法の基本構造と特徴を正確に理解することが重要です。くさび式足場と単管足場は、それぞれ異なる接合方式と構造特性を持っており、現場の条件や要求に応じて使い分けが必要となります。
 

くさび式足場の構造と特徴

くさび式足場は、支柱(建地)に一定間隔で設けられたくさび緊結部に、水平材や斜材を差し込んで緊結する構造の足場です。この工法は1980年代に開発され、現在では低中層建築現場で圧倒的なシェアを占めています。
 

構造的特徴

緊結方式:くさび緊結による確実な接合

部材規格:標準化されたシステム部材

組立性:特別な工具不要で迅速施工

適用高さ:45m以下(設計計算により拡張可能)

主要部材

支柱:くさび緊結部付き鋼管

布材:水平方向の構造材

筋交い:構造補強用斜材

作業床:標準幅40cm以上の床材

「参照:一般社団法人仮設工業会」
 

単管足場の構造と特徴

単管足場は、直径48.6mmの単管パイプとクランプ(緊結金具)を用いて構成される足場で、足場工法の中では最も歴史が古く、現在でも様々な現場で活用されています。特に複雑な形状の建物や特殊な条件下での工事において、その柔軟性が重宝されています。
 

項目
単管足場の特徴
基本部材
単管パイプ(φ48.6mm)、直交・自在クランプ、ベース金具
緊結方法
クランプによる締付け接合(要工具)
設計自由度
高い(複雑形状・特殊条件に対応可能)
適用範囲
低層から高層まで広範囲(高さ制限なし)

「参照:中小建設業特別教育協会」
 

 

労働安全衛生法による安全基準

足場工事における安全性確保は、労働安全衛生法および関連法令により厳格に規定されています。近年の法改正により、安全基準がさらに強化され、足場選定時にはこれらの法的要件を十分に考慮する必要があります。
 

法改正による安全基準強化

2024年4月1日から施行された改正労働安全衛生規則では、「一側足場の使用範囲の明確化」が重要な改正点となっています。これにより、足場設置場所の幅が1メートル以上ある箇所では、原則として本足場(二側足場)の使用が義務付けられました。
 

法改正のポイント
・本足場使用の原則化
足場設置スペースが1m以上の場合は本足場を使用
 
・例外規定の明確化
障害物の存在、建築物の複雑な形状等による困難時は一側足場も可能
 
・安全性の向上
作業床幅40cm以上、適切な手すり・中桟の設置義務
 
・点検体制の強化
足場点検者の指名義務化と記録保存の義務化

 

技術基準と認定制度

一般社団法人仮設工業会では、足場の安全性確保のため、「くさび緊結式足場の組立て及び使用に関する技術基準」を制定し、認定制度を運用しています。この認定基準に適合した足場部材のみが、安全性が確認された製品として使用できます。
 

規則・基準
くさび式足場
単管足場
法的位置づけ
仮設工業会技術基準適用
労働安全衛生規則第571条適用
認定制度
システム承認によるマルカマーク
構造規格適合品(クランプ等)
高さ制限
45m以下(計算により拡張可能)
31m超は建地2本組(条件付き除外)

「参照:厚生労働省労働安全衛生規則」
 

性能・コスト・作業性の比較分析

実際の現場で足場工法を選定する際には、安全性、コスト効率、作業効率など複数の要素を総合的に評価することが重要です。くさび式足場と単管足場のそれぞれの特性を詳細に比較分析します。
 

安全性と構造強度の比較

安全性の観点では、両工法ともに適切な設計・施工により高い安全性を確保できますが、それぞれ異なる特徴があります。くさび式足場は標準化された部材による確実な接合が特徴であり、単管足場は設計の自由度が高い反面、施工品質が安全性に大きく影響します。
 

くさび式足場の安全性

接合信頼性:くさび緊結による確実な接合

施工精度:標準化部材による安定品質

構造安定性:システム設計による高い剛性

品質管理:認定制度による部材品質保証

単管足場の安全性

設計柔軟性:現場条件に応じた最適設計

施工技術:職人技術による品質確保

適応性:特殊条件下での安全性確保

実績豊富:長年の使用実績による信頼性

「参照:労働安全衛生法関連資料」
 

コスト効率と作業効率

コスト面では、くさび式足場は初期投資は高いものの組立・解体作業の効率化によりトータルコストを抑制できる場合が多く、単管足場は部材コストは抑えられるものの作業時間が長くなる傾向があります。
 

くさび足場の効率性
組立速度:単管足場の約1.5~2倍の作業効率
解体作業:工具不要で迅速な解体が可能
人員配置:少人数での作業が可能
品質安定性:技術レベルによる品質差が少ない

 

静岡県内の現場別最適選択

静岡県内の多様な建設現場において、地域特性や工事内容に応じた最適な足場選択が重要です。浜松市、静岡市、磐田市など各地域の特性を考慮した実践的な選択指針をご提案します。
 

鉄道工事・特殊現場への適用

静岡県内のJR東海線沿いでの鉄道工事では、線路近接工事特有の制約条件下での足場選択が求められます。弊社が専門とする鉄道足場では、移動式足場車やクイックデッキシステムなど、鉄道工事特有の足場システムが重要な役割を果たします。
 

現場タイプ
推奨足場
選択理由
住宅・低中層建築
くさび式足場
作業効率、安全性、コスト効率のバランス
鉄道近接工事
単管足場・特殊足場
制約条件への柔軟な対応、移動式システム
橋梁・法面工事
単管足場
複雑地形への適応性、設計自由度
工場・倉庫
くさび式足場
大規模展開、標準化による効率性
解体工事
単管足場
段階的解体への対応、部分撤去の容易性

「参照:JR東海線路近接工事案内」
 

地域特性を考慮した選択

静岡県内の気候条件では、沿岸部の塩害対策や山間部での強風対策が重要となります。浜松市中央区を拠点とする弊社では、遠州灘からの海風や天竜川流域の地形的特徴を考慮した足場選択を行っています。
 
浜松市・磐田市エリア
沿岸部特有の強風と塩害を考慮し、防風ネットの設置や耐食性の高い部材選択が重要です。住宅密集地ではくさび式足場による迅速施工が近隣への影響を最小化します。
  
静岡市エリア
市街地の狭隘地では単管足場の設計自由度を活用し、山間部では地形に応じた柔軟な設計が可能な単管足場が適しています。
 
県内山間部
急傾斜地や不整地では、単管足場による地形追従性の高い設計が安全性確保の鍵となります。
 

静岡県の特殊条件
海風対策
沿岸部では風荷重計算の見直しと適切な壁つなぎ設置
 
地震対策
東海地震を想定した耐震性確保と緊急時対応計画
 
梅雨・台風対策
強風・豪雨時の作業中止基準と安全管理
 
塩害対策
海岸近接地域での部材選択と定期点検強化

 

適切な足場選択で安全性と効率性を両立

くさび式足場と単管足場の選択は、現場の特性、工事内容、安全要件、コスト効率など多角的な検討が必要です。静岡県内の多様な現場条件下では、それぞれの工法の特徴を十分理解した上で、最適な選択を行うことが重要となります。
 
くさび式足場は標準化された部材による確実な接合と作業効率の高さが特徴であり、住宅建築や一般的な建設工事において優れた性能を発揮します。一方、単管足場は設計の自由度が高く、鉄道工事や特殊条件下での工事において、その柔軟性が重要な価値を提供します。
 
有限会社小山組では、50年以上にわたる豊富な経験と専門技術により、静岡県内の様々な現場において最適な足場工法をご提案いたします。労働安全衛生法の最新基準に完全準拠し、JR東海をはじめとする厳格な安全基準をクリアした施工実績により、お客様の工事を安全かつ効率的に支援いたします。
 
足場工事でお困りの際は、現場の特性に応じた最適なソリューションをご提案させていただきます。適切な足場選択により、工事の安全性向上とコスト効率化を実現し、静岡県内の建設業界の発展に貢献してまいります。
 

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